キリンカップサッカー 日本-パラグアイ

キリンカップサッカー 日本-パラグアイ


この試合でいちばんひどかったのは、

セルジオ越後だ。

化石のような知識しか持たない田舎芝居オヤジだ。
アナウンサーもひどかったが、コイツはそれ以上にひどかった。

努力しないコイツも悪いが、努力させないでのさばらせているサッカー界も悪い。こんなヤツを使う日本テレビも非常に悪い。
はっきり言って、みんな悪い。ひょっとしたら、僕も悪いのかもしれない。
ホントにこんなんで来年W杯やれるのか、僕はまた心配になってきた。


いちばんヤバいと感じたシーンは後半40分。
コイツは副審をラインズマン呼ばわりした。

「ラインズマン」という言葉は、競技規則にない

のである。何年か前まではあったが、今はもうない。「キーパーチャージ」がなくなったことよりも有名な話だ。
「ラインズマン」なんて今はいない。「副審」ならいるぞ。
まだこんな化石のような言葉を使っているヤツが、来年W杯を主催する国のサッカー中継で堂々とまかり通っている、と僕はまた呆れた。
しかもコイツはアナウンサーではない。

解説者だ。

解説者のくせに、ロクに競技規則も知らない。
いかに日頃コイツが怠けていたかがよく分かる。化石のような過去の知識だけでメシを食っている奸物だ。
オマエ、この何年もの間、何やってきたんだよ?努力しろよ。
日本語が苦手だでは済まされないミスだ。
オマエみたいなのがいつまでもそういうことを言ってるから、テレビを見て「ラインズマン」というものがいまだに存在すると勘違いする奴が出てくるのだ。
今後副審をラインズマンと呼ぶ奴が出てきたら、それは全部セルジオ越後と日本テレビのせいだ。
スポーツ中継というのは、そういうものだ
何度も言うが、コイツは解説者だ。同じミスをするにしても、アナウンサーのミスとは重みがぜんぜん違う。

後半の早い時間帯(2点目以降のどこか)の発言。
「小野のポジションが中央なら、(彼の活躍により)3点、4点とれるでしょう。」
2点目は確かに小野が中央にボールを持っていっての動きに相手がついていけなかったからだが、それは逆にもともと左にいた小野が動いていったのにパラグアイのDFが対応できなかったからだ。
サッカーはそんな甘いものじゃない。相手だってバカじゃない。彼が中央に来れば、当然そういうものとして彼にマークがいく。
短絡的な発言だと感じた。

後半38分。
パラグアイ側競技者に退場者が出たあと。
「中山のガッツが試合を荒れさせましたね。」
どういう趣旨か分からない。パラグアイに退場者が出たのは試合が荒れたからで、試合が荒れたのは中山のせいだ、と言うのか?
退場者が出たのは、その競技者が競技規則に違反したからだ。中山のせいではない。
何度も言うが、乱暴な行為を働いて退場になる競技者が出るのは、主審、副審のレフェリングのせいではない。相手競技者のせいでもない。
当該競技者がそれだけのリスクを犯して競技規則に違反し、正しく処罰された。それだけのことだ。

試合終了間際。
「広山は代表に招集されたばかりでまだシステムに慣れず戸惑っている、というトルシェ監督の話でした。」
とアナウンサーが言っているにもかかわらず、セルジオ越後は
「せっかくはるばるパラグアイから呼んだのだから、パラグアイ戦に出せ。そういうものだ。それが人情だ。オレは広山が見たい。」
の一点張りだ。藤本が後半途中から出てくると、挙げ句の果てに
「同じ初代表の藤本を出すぐらいなんだから、広山も出せ。」
とかまで言いだした。
「戦術を理解していないからまだ出せないとトルシェが言っていた。」
とアナウンサーが言っているではないか。それを言うなら、藤本だってはるばる広島から来てるんだぞ。
オマエ、人の話聞いてるのか?サッカーをなんだと思っているんだ?
トルシェは今回広山を招集して、練習にも参加させて、それでもこの試合では使う機会がないから使わなかったのだろう。使うかもしれないと、試合中にアップはさせていたぞ。
おそらくトルシェには藤本を出す理由があって、広山を出さない理由があるのだろう。
出さないなら出さないで、どうして出さないのかを解説するのが解説者だ。人情で選手交代が出来るか。それでチームが機能しなくなったら、オマエどうするんだ?
自分で言ったとおり、まだ2-0だろう。この試合には勝つだろうが、ユーゴスラビア戦を残しているのだし、ヘタなことはできないぞ。
人情話はスポーツ新聞だけで十分だ。スポーツを田舎芝居と勘違いするな。役に立つこと言え。


アナウンサー:
これまた化石の国の盲目の使者のようなヤツだった。

前半1分。
日本ペナルティーエリア内で波戸がクリア。しっかりしたタッチではなかったが、ボールはゴールラインを割ってとにかくピンチを脱した。
「これはクリアしきれません。」
クリアしてるって。

前半7分。
小野が左再度でボールを受けようとしてトラップミス。ボールは大きく後ろに流れ、タッチラインを割りそうになった。
「小野、トラップが大きくなりました。」
トラップが大きくなったのではない。後ろに流しているだろう。トラップミスだ。

前半26分。
川口がゴールエリアライン上のあたりでハイボールをキャッチングしにいき、攻撃側競技者と交錯。主審が笛で合図し試合を止めた。
「キーパーチャージです。」
もう何も言いたくない。コンフェデのブラジル戦を参照してくれ。
まったく、どいつもコイツも。

前半36分。
パラグアイ攻撃側競技者がオフサイドの違反。
「ディフェンダーより後ろにいるとオフサイドです。」
文法的に間違っているが、それには今は触れない。

オフサイドの要件
競技者は次の場合オフサイドポジションにいる:
・競技者がボールおよび後方から2人目の相手競技者より相手ゴールラインに近い


ディフェンダーかどうかは問題ではない。いちばん後ろにいるディフェンダーとそれより前にいるディフェンダーの間にゴールキーパーがいたら、そのゴールキーパーの位置がオフサイドラインの規準になる。
「ディフェンダーより」
ではない。

前半38分。
ゴールライン付近で川口がボールをキャッチ。勢いあまって川口はゴールラインの外側に飛び出してしまうが、ボールはなんとかゴールラインを割らないで済んだ。
「ボールだけが外に出ていたようです。」
出ていたのは川口だ。ボールは外に出なかった、というのが正しい。


他にもこの2人は結託して、
「トルシェの首をつないだのは柳沢の前のキリンカップでの2ゴールだった。柳沢はキリンカップに強い。」
みたいなことを言っていた。

(キリンカップに強くてどうする?!)

その前に、コンフェデ後の鈴木のコメントを引用して、
「代表では特定の試合だけにとどまらないトータルした働きが求められるのだ。」
と、自分たちで話していたのを、僕は聞き逃がしていないぞ。


かわいそうだから、よかった点をひとつだけ。
後半21分。鈴木がフィールドで倒れ、担架が呼ばれる。鈴木は担架には乗らなかったが、自らいったんフィールドを退いた。
アナウンサーから、そうしないとならない旨の指摘があった。

主審
・競技者が重傷を負ったと主審が判断した場合は、試合を停止し、負傷者をフィールドから運び出させる
・競技者の負傷が軽いと主審が判断した場合は、ボールがアウトオブプレーになるまでプレーを続けさせる


主審はその負傷の程度を見て、たいていの場合、試合をこのまま続けられるか、それともいったんフィールドの外に出て治療するかを競技者に聞く(聞けない状態なら、主審の判断でその競技者をフィールドから出させる)。
外に出る、と競技者が答えたなら、自力で出るか、担架で出るかさらに問う。
そこで担架が呼ばれておきながらも「やっぱりこのまま続ける」と言い出すと、遅延行為で警告されることになる。

・・・ま、当然なんだけどさ。
そんな点でしか誉めようがない、というのも悲しい話だ。
フジテレビのほうが数段よかった。ナガサカ某を除けばの話だが。


主審:
やや荒れた試合になったのは主審のせいとは言えない。
ポジショニングに関しては、得点に関係しないシーンではそれほど悪くはなかったが、全体にゴールライン付近まで来てボールを見ているシーンがなく、動きの幅には大きな不満を持った。
ゴール前の得点に関係しそうなシーンへの勘も悪いと感じた。特に、ゴールライン手前15ydぐらいのところにボールが来た(来そうになる)シーンでのポジショニングが常にボールから遠かった。
運動量的に怠けていた印象がある。もっとボールに近づいてプレーを見るように心がけて欲しいものだ。
後半中頃からは、特に運動量が落ちていた。


・・・と言うぐらいで済まそうと思っていたのだが、
残念ながら、彼は重大なミスをした。

後半24分。服部が選手交代の準備をしているときにボールが手前側タッチラインを割った。
主審が合図して試合を止め、交代要員であった服部が競技者として入ることが認められ、小野がフィールドの外に退いた。服部はそのままボールを持ち、自らスローインを行なった。

第3条 競技者の数
交代の手続き
競技者が交代要員と交代する場合は、次の条件を守らなければならない:
・交代要員は、試合の停止中にハーフウエーラインのところからフィールドに入る
・交代は交代要員がフィールドに入ったときに完了する。
・その瞬間からその交代要員は競技者となり、交代を完了した競技者は競技者ではなくなる


フィールドに入らなければ、交代要員は競技者になれないのである。
競技者でなければ、当然スローインはできない。
まだ交代要員にしかすぎない服部のスローインは本来認められないものであり、服部は、スローインする前に一度フィールドに入らなければならなかった。

そもそも、選手の交代の完了は主審の笛の合図を持ってなされるはずである。
服部がフィールドに入らないうちから主審が再開の合図をしたのなら、もうすでにそこで何かの勘違いが起こっている。

国際主審失格。


得点に関係しそうな場面、ゴールライン付近でのプレーに対する主審の動き出し、ポジショニングの悪さの象徴的シーンを集めてみた。

前半14分。
小野のミドルのパスを受けた柳沢がパラグアイDFと競り合ってそのままシュート。得点。
小野のパスの時点で主審の位置はハーフウェーライン手前15ydほど。はっきり言って勘が悪いとは思うが、まあそれは仕方ないとしても。
問題はそのあと。彼は縦のパスに対応した動きをまるでしていない。小野のボールが出たのを見ながら、のんびりジョグをしているだけである。
得点シーンでのポジションはゴールからよくて35yd。センターサークルより手前ちょっとぐらいのところだ。
チラベルトが前に出てこなかったからよかったものの、もしも出てきて交錯シーンにでもなったら、2人の副審からも遠い位置で主審もいない。何かあってもどうしようもないところだったぞ。
これではボロクソに言われても仕方がない。

前半18分。
パラグアイの攻撃。左サイドからの突破からセンタリング。主審はここでも全体に位置が遠い。

前半22分。
日本フリーキックのチャンス。蹴るのは小野。
主審のポジションはペナルティーアークからさらに4-5yd手前の位置だったかな?
ゴール前のシーンとしては、遠いという印象だった。

前半34分。
小野が左でペナルティーエリア横を縦に突破。センタリング。
このシーンでも、主審の位置はまずボールに対して縦に近づいて、いちばん近いときでもエリアの高さまで届いていない。深い位置からのセンタリングだったが、主審はエリア手前側を横にジョグする動きに留まった。

後半3分。
日本ゴール前のシーンにも、主審はエリア手前10ydぐらいのところをジョグで動くだけ。

後半16分。
日本のチャンス。
このシーンでも、ペナルティーエリアへの入りが遅い。

後半19分。
小野のパス(詳細は忘れた)。
主審はボールの後ろを追いかける形で攻撃側から見て左側のペナルティーエリア外側にあるボールに向かって行く。本来なら、もっとフィールドのセンターよりのポジションを縦に走っていくべきだと感じた。

とにかく、ペナルティーエリアにぜんぜん入ってこない主審だった。


その他、主審の動きについて。

前半3分。
プッシングの反則に対し、主審は笛を吹いて手を伸ばして合図しながら走って近づいた。

前半3分。
日本側競技者が遅れ気味にパラグアイ側競技者にタックル。主審は反則を取らなかった。

前半6分。
おそらく副審からオフサイドの違反の合図はあったろうが、主審は流したのだと思われる。

前半9分。
波戸が取られたボールを自ら取り返しにかかる(というシーンだったと思う)。
主審はおよそ13yd離れた位置にいたが、走って近づいた。

前半17分。
スローインかコーナーキックか紛らわしいシーンで、主審はスローインで試合を再開するとゼスチャーで合図。

前半25分。
右からのコーナーキックのあとの一連の動きを、主審は攻撃側から見てペナルティーアーク右側の位置で見ている。適切なポジショニング。

前半29分。
間接フリーキックは、足の裏を見せての危険なプレイに対するもの。

前半33分。
テレビの映像で、小野がネックレスをしているのが映し出される。
安全
競技者は、自分自身あるいは他の競技者に危険となるような用具やその他のものを身につけてはならない(宝石類を含む)。

マラドーナだろうとジーコだろうと、ダメなものはダメだ。

後半3分。
A2の合図を採用。主審はフリーキックを指示する。
そのあと同様のシーンがA2と主審に多かった。

後半11分。
日本のゴールキック。ハーフウェーラインを越えて右側フィールドで鈴木がボールを受けたが、交錯。パラグアイDFがボールをクリアしたあと、故意に足の裏を見せたまま鈴木にぶつかっていった。鈴木は主審にアピールしたが、主審は手を使い、気にしないで試合に集中しろと合図。
そのとき主審の位置はセンターサークル。遠い位置だった上に、パラグアイの選手の行動も実はきちんと見えていなかったような印象を持った。
仮に見えていたとしても、あの合図ではアピールした競技者にとっては不満だろう。

後半26分。
日本側の2人の競技者が倒れ、主審はプレーを止める。
次にボールが映ったときはチラベルトがゴールキックを蹴るシーンだったが、当然その前にドロップボールがあり、その際に日本側競技者がボールを相手側ゴールラインに蹴り出したのだろう。

後半35分。
パラグアイ競技者レッドカード。
当然。そのあとしつこく噛みついてきていた別の競技者にもイエローカードが出ておかしくなさそうだったが。

後半39分ぐらい。
チラベルトがシャツを出しているのが見られた。


副審:
A1:ラインキープが甘い。
A2:採点なし。

前半4分。A1。
森島のオフサイドは、ビデオで見る限りあやしい。

前半35分。A1。
ビデオで見る限り、ラインキープがおかしい。


この試合の放送でいちばんよかったのは、
「お湯 Ready? Cup Noodle!」
という、ジダンが主人公のヤカンをボールにしてサッカーをする日清食品のCMだった。

01/07/01


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