最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術 - 泉正人
『「仕組み」仕事術』は、業務効率化本。とても売れているようだ。
やることを減らす、フレームワーク化を徹底する、など、書かれていることは基礎的なことだった。
泉正人氏自身は、朝の数時間でフレームワークに沿った仕事を済ませ、あとは極力自分の自由な時間や社交の時間に充てているとのこと。
実際、書かれている方法は、自分の仕事を下請けしてくれるスタッフがいる人間にとっては非常に有力だ。
『「仕組み」仕事術』によれば、仕事は作業系と考える系に分けられ、考える系もフレームワーク化すればかなりのことが簡略化できるとのこと。
とはいえ、その域に達するまでは、自分のところに降ってくる仕事をどう処理するかということは大きな課題になる。
それから、著作物を作る仕事、下請けに流せないような仕事をする人たちもいる。例えば、本を書くとか、デザインをするとかする人たちだ。
僕の場合で言えば、かつては某ベンチャーで知的財産を担当していたが、ウェブ系のちょっと特殊な技術を扱っていたせいか、明細のドラフトとして特許事務所がよこしてくるものがなかなかよい質のものにならず、苦労した記憶がある。
情報技術分野で知的財産を担当するということは、一般的技術レベル、差別加点、考えられる抜け穴のすべてを考え抜き、技術内容を日本語文字列として書き起こされたものの内容を確認し、抜け穴のないものに仕上がっているかどうかをチェックするという非常に面倒な作業で、また、これまでのフレームワークから抜け出す方法の提唱という性質上、特許の仕事は途方もなく面倒なことであった。
プログラムを書くのとはまったく違う能力が要求されることで、相当の神経を使わされる仕事であり、社内に代わりにできる人間はいない状況だった。
また、読み直すたびにアイデアが加わってくるので、結局何度も読み直すことになり、相当の時間を費やすことになった。
僕自身、実務上の明細書との格闘以外の部分はかなり仕事を整理していて、引き継ぎも一日で済ませられた程度だ。
その際は、業務内容を箇条書きにして普段から自分用に作りためていたマニュアルを渡してざっと説明し、オペレーションの練習をそれにそって新担当者に何度かしてもらうだけですべてを完了させることができた。
クリエイティブ系とオペレーション系で、仕事のフレームワーク化の可能度合いは大きく異なるのではないか。だとしたら、クリエイティブ系の仕事をする人の業務効率化については、どの程度のことが可能なのか、そういった話について引き続き知りたいと思った。
最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術
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