「これまで、タイムマシンに乗って未来からやってきた人はいなかった。だから、将来タイムマシンが完成して我々が自由に時間の間を行き来することはできないはずだ」
スティーブン・ホーキングがそう言うのを聞いて、「そりゃ、おかしいでしょ。地球の上で考えてるからそんな発想なんだ」と思った人がいる。

彼の主張はこうだ。
地球は、太陽の周りをものすごい速さで公転している。太陽は、銀河系の中をもっとすごい速さで公転している。銀河系も、アンドロメダ星雲の方にものすごい速さで移動している。宇宙自体も動いている。そんな中、ほんの1ヶ月くらい前の今の場所に戻ろうとしただけでも宇宙のまっただ中じゃないか。
彼の計算によると、1ヶ月前に戻れば地球から10億500万4800km、1年前に戻れば121億6000km地球から離れたところに来てしまうらしい。
だから、未来にタイムマシンができたって、今この時点の地球にやってくるのはとても大変なことなんだ。

彼の発想はそこで終わらない。

それじゃ、もしもタイムマシンが完成したら?

宇宙に物質を運ぶには巨大なエネルギーが必要だ。実際、ロケットが使うリソースのほとんどは大気圏からの脱出に費やされている。

でも、もしもタイムマシンが発明できたら、ほんの1秒未来か過去に行くだけでも何千キロも離れた宇宙に突然出現することになる。それって、あっという間に宇宙に出ちゃうってことじゃないか。

そんな研究が、NASAなども取り組む宇宙エレベーター建設の研究にも活かされたりする。

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アニリール・セルカンは、1973年ドイツ生まれのトルコ人。

イリノイ工科大学建築学科卒業、プリンストン大学元講師(数学)、ケンブリッジ大学物理学部特別科学賞受賞。東京大学大学院博士課程卒業。

これだけだと普通の(?)一流科学者風だが、ぜんぜんそんな人ではない。

スキーで国代表になったこともあるトルコ人初のNASA宇宙飛行士で、8カ国語を話し、3つの古代言語も用いることができる、要するに多才な人なのだ。
(ちなみに、氏のブログはなんと日本語!! http://blog.anilir.net/

小学校の頃、ドイツの科学コンテストで入賞し、それがきっかけでスイスの寄宿学校に行くことになる。
結局寄宿学校はボヤ騒ぎがあって中退することになってしまうのだが、今度はその当時の仲間たちだけで全長37kmの銅線を地元のサッカー場にまきつけた巨大コイルでタイムマシンを作ろうとし、地元メディアにも話題にされるなか実験を行ってみたりもする。

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本書「宇宙エレベーター」は、そんなアニリール・セルカンの、気軽な科学エッセイというところ。

話の内容も、宇宙とは、次元とは、時間とは、原子とはといった現代科学が探求する問題を扱ったものから、彼の経歴であげたような少年時代の巨大な科学実験の思い出、古代の記録から考える現代科学への考察まで、非常に多岐にわたる。

池の鯉から見た世界ってどんななんだろう。サンタさんが一晩で子供にプレゼントを渡し切るには、どういった技術を活用すればよいのだろうか、そんなことについての想像なんかも交えながらされていく世界観には思わず引き込まれる。

古代史が好きだという方にとっても、シュメール人の石版やインドの聖典を自ら読み解きながら当時の人々の高度な知識や技術、そして過去の「最終兵器」について考察する下りは、古代語を自由に扱う現代の超一流科学者としての視点で書かれており、非常に読み応えがあるものと思う。

数式は出てこないが、図は多い。文字数も少なく、とても楽しく読める。
決して難しい科学書ではなく、さーっと読めば1時間もかからないような本なので、ぜひみなさんにお勧めしたい一冊だ。

宇宙エレベーター アニリール・セルカン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479391398/konesweb0f-22/

アイデアのつくり方
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484881047/konesweb0f-22/

1800年代後半生の著者による、ほとんど小冊子としか言えないようなサイズ・分量の本。それに、竹内均の、本編とどっちが本編なんだかという分量の解説が入る。

広告人と物理科学者。二人の偉人による同じテーマについて書かれた小冊子が一冊にまとまった本といったところだ。
簡単に読めるので、誰にでもお勧めしたい。

内容は、いたって率直でシンプル。

著者のヤングの言う、すぐれたアイデアが生み出される過程は、須く以下のようになる。

1. 情報の収集
2. 集めた情報の咀嚼
3. 放っておく
4. ハッと思いつく
5. 忘れないうちに形にする

情報の収集は、執拗で幅広く、多いほどよい。情報咀嚼の過程では、多くの組み合わせについて検討するほどよい。

解説の竹内は、情報の収集にはどん欲であるべきで、大学教養課程のような一見自分に無関係に見えることでもまじめにやるべきだとする。また、情報の咀嚼は、「この情報とこの情報は無関係である」という棄却は行わず、KJ法などの手法を用いてでも(そうすることで、いわゆる「発想の天才」に近い成果を出すことが容易になるという)徹底して行うべきだとする。

竹内は、この徹底の成果として、「大陸」は「移動する」というウェゲナーのアイデア、「元素」には「周期性」があるというメンデレーフのアイデアを紹介している。

また、広告業者と物理科学者というまったく対比的な職業に従事するヤングと自分とは、アイデアの作り方について「ぴったりと一致していた」という。
その点も興味深い。

禅の思想で、「無常説法」というものがある。
森羅万象、山川草木が自分に仏法を説いていると感じることができるか。無心になり、それを受け入れることができるか。

ニュートンは深い問いかけをもってリンゴが木から落ちるのを見て万有引力を発見した。ダーウィンは、深い問いかけをもって生物を観察し、進化論の基礎を見いだした。

広告アイデアの発見も科学法則の発見もこの世の真理に対するもうひとつの発見にしかすぎないとするならば、観自在菩薩とはいかないまでも、何事にも心を閉ざさず森羅万象を観察する姿勢こそが「諦らむ(明らむ)」道なのだろう。
あらためて、そんなことを思った。

「僕は、小学校四年から米長先生の内弟子に入りましたけど、内弟子の経験が将棋を強くするなんて思いません。だって、昔の人だって、内弟子やって八段名人になった人はごく一部で、あとは下のほうにいたわけですから。昔は内弟子という方法しか将棋を学べなかっただけですよ。将棋の世界は、強い者をまわりがいっそう強くするようなところがあるんです。僕がウチで私生活で学んだのは、自分のことは自分でやるしかない、そのことです」

出典は、「人生一手の違い」(米長邦雄著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396310552/konesweb0f-22/

プロ棋士先崎学先生の某雑誌でのインタビューとのこと。

環境は大事ですね。

それから、以下の米長先生の言葉も印象に残った。

「私は、子供の棋士としての将来を予測する際、三つの尺度を使う。神様ではないから100パーセント当たるというわけではないが、九割以上の確率だろうと自負している。...第一の尺度は、当然、才能である。...尺度の二つ目は、本人の姿勢だ。簡単に言えば、将棋が好きかどうかである。...つまり才能はあるのだが、あまり将棋が好きでないという子が、ときとしている。こういうタイプは、必ず伸びが止まる。これは、研究会を開くと分かる。...尺度の三つ目は親である。...親自身の生きる姿勢と、子供に対する"思い"が、そのこの人生を大きく左右する。...少なくとも、そういう親の子供は、将棋で大成しないか、幸せになれないかのどちらかである。また、どんな道に進んでも同じことだろうと思う。」

「登山と同じで、麓や山腹からや山の全貌は見えないが、山頂からは下がすべて見える。その少年がA級八段、タイトルを争う棋士になるか、B級までいけるか、C級止まりか、あるいは四段になれるかといったことは、上から見るとだいたい見分けることができる」のだそうだ。

米長先生自身、佐瀬先生の弟子になる際両親には「八段を保障する」と言われたらしい。

一流は一流を知るというか。
「栴檀は双葉より芳し」とも言うが、その香りを嗅ぐことのできる一流というのはすばらしいと感じた。

観自在菩薩

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「観自在菩薩」という言葉は釈尊の修行の象徴で、自在に観察できる、つまり、仏教では主体と客体の区別をしないので、あらゆるものと完全に一体化できる存在(存在というと主客が発生してしまうが)といった意味だ。
で、ついこのあいだ、あるメーリングリストで知り合った方とそんな関係ことについてDMをしているとき、人間以外に「観自在菩薩」たり得るものはないだろうかと考えていて、インドネシアあたりの海に暮らしている「ミミック・オクトパス」という生き物がそれに近いということに気がついた。

この「ミミック・オクトパス」という生き物。
見通しのよい浅瀬の砂地に住むタコなのだが、そういうところで生き延びていくため普段から他の生き物をよく観察していて、獲物を襲うときは油断させるために弱い生き物に化けて近づき、敵の目を惑わすには強い生き物、大きい生き物のマネをしてやりすごすといったことをしている変わったタコなのだ。

昔、このタコについて、ちょっとエッセイを書いたことがある。
http://www.konesite.com/television/

こういう生き物って、ある意味「観自在菩薩」ではないだろうか。

人間以外の生き物がどれだけ高い精神性を持っているのかは分からない。
飯田史彦さん「生きがい」シリーズではこの世に生まれてきて修行をくり返しているのは人間だけで犬が人間に生まれ変わったり人間が犬に生まれ変わったりはしないとしている。「引き寄せの法則」でも、私たちが次回は動物に生まれ変わるといったことはないとエイブラハムが言っていたように思う。

だが、時として、僕は、動物にはかなり高度な精神性があるのではないかと思わざるを得ないことがある。

先日偶然見かけた、ライオンに襲われた子供を助けるバッファローの群れの動画を見ていて、やはりそう思った。
http://jp.youtube.com/watch?v=eFAdcHPstdc

自分はどこから来たのだろう。自分はどこの何の延長で、何の投影なんだろう。

諸法空相。五蘊皆空。色不異空、空不異色。色即是空、空即是色。

そうとは分かっているし、色不異空なら考えてもある意味仕方ない。

それでも、精神世界の向こうにある高次元のことと物質世界の有機生命体のことを僕はときどき同時に考えてしまう。
そして、やはりその都度「よく分からん」で終わってしまう。

一年の半分を商談のための海外出張で過ごしているという著者の本。サンマーク出版エースの高橋さんが手がけたということもあって、出版前から非常に注目していた。

本日、丸善オアゾにて購入。

全体に読みやすく、あっという間に読めてしまったが、非常に面白かった。

タイトルを見ると外人との交渉のための本のようだが、そうではなく、手法は世界中での著者の経験から取り込んでいるが、内容的には、ビジネスに限らない様々なシーンでの交渉についての話。

・交渉の目的とゴールははっきり決め、紙に書いておく
・準備に十分な時間をかける
・小出しの要求で合意に近づける
・あえて相手が断りそうな条件を出して交渉を有利に運ぶ

などなど、Tipsが多く、学ぶところが多かった。

特に、「自分の中で整理されていない交渉が成功することなど、万に一つもない」、「交渉においては、ゆらゆら揺れ動く自分の気持ちがいちばんの障害になる」、「即答しないことのメリットのひとつは、相手をじらさせられることだ」「相手が迷い始めたら、決断できる『呼び水』を出す」というところは、強く印象に残った。

あと、「日本の場合、会議の開始時間に1分遅れても目くじらを立てる人が多いが、終わりがダラダラと長引いても、なんら気にとめないケースもおおい」というのがツボだった(笑

なんか、忙しくなってきた。

今日は、昼から夕方まであっという間だった。

以下は、電車の中などで読んだ本。

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夢をかなえる時間術
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197266/konesweb0f-22/

伊藤真。「夢をかなえる勉強法」とほぼ同じ。いろいろなことがかるくあっさり読めて、そこそこの気づきがあった。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763196766/konesweb0f-22/

Amazonマーケットプレイスで228円からで売っている。送料込み600円以下でこの内容が手に入れば良い方だろうと思う。

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レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344980395/konesweb0f-22/

再読。新書で、さくさく読める。
レバレッジシリーズでは「レバレッジ読書術」「レバレッジ人脈術」を読んだことがあるが、それらとはぜんぜん品質が違う。いちばん気に入っている。

内容は、ざっくりとした時間確保の話とか、いろいろ。

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以上は家から持って行ったのだが、飯田橋で読み切ってしまったので、追加で以下の三冊を買った。

上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491776/konesweb0f-22/

松本順一さんの著書。読もう読もうと思っていて、ようやく縁が巡ってきた。

部下との関係構築について、分かりやすく書かれている。これもかなりお勧め。

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人の心は9割読める
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860632745/konesweb0f-22/

人の動作とかメールとか服装とか、いろいろな要素を観察してその人がどういう人で今何を考えているのかとかあれこれ考えてみる。

それなりにすっきり落ちるものが多くおもしろかった。

個人的には、顔の部分の特徴から性格を当てる件がかなりツボ。輪郭とか耳の形とかからくる傾向の話、かなり当たっている気がする。

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大事なことは3秒で決める! 資金ゼロから3億つくる"反常識"発想法
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757214502/konesweb0f-22/

財テクの本だった。
AllAboutのガイドの人の記事を本にまとめたものらしい。

考え方についてはいろいろと参考になった部分も多かった。

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で、飯田橋で買った3冊も読み終えてしまったので、さらに吉祥寺で書店へ。

3つの真実 人生を変える"愛と幸せと豊かさの秘密"
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828414312/konesweb0f-22/

上記の本。そのうち読もうかと思っていたが、書店で見かけたので、五木寛之「人間の関係」といっしょに購入。

内容的には、飯田史彦「生きがい」シリーズにちょっと「引き寄せ」的要素を入れたアイデアをビジネス小説風に仕上げた感じのもの。

そういう味付けできたか、という感じ。主人公の悩みが一晩で解決し、しかも寝オチとはと、ある種思い切った展開にもびっくりさせられた。

「鏡の法則」はPDF版しか読んだことはないのだが、個人的には「3つの真実」のほうが読みやすくて好きだ。

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それにしても、本当に読書って安上がりだな。
ビジネス書20冊読んで30,000円しかかからないわけだし、しかも、ちょっと前の本だったら、Amazonとかで買い集めてだいたい2/3位の予算で購入できる。

勉強でも仕事でもなんでも、年々やりやすくなっていて、まったくもってありがたいことだ。

吉野真由美さん「営業ほめ言葉の達人」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584130779/konesweb0f-22/

吉野さんの本にしては、字数が多くびっくりした。

吉野さんご自身から、この本は会心作だというお話を聞いていたのだが、まさしくそんな感じ。

役立ちコンテンツ満載の本で、大変楽しく読めた。

人のほめ方っていろいろあるのだなぁ、とびっくりしました。

特に、

・大きく構えてらっしゃいますね
・度胸ありますね

などなど、失敗している人、目立たない人へのほめ方など、参考になった。

それから、

・ご存じのとおり
・検討しますと言われたらそこから重要な情報を提供するのが仕事、
・良いプレゼンは、社会状況から入り~ネガ封じ

などなど、以前の本で読んだことも含めいろいろ役に立つアイデアを総ざらいできた。

この充実した内容で1100円はお買い得と思う。

そのほか、本日読了した本:

達人のサイエンス―真の自己成長のために
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4531080785/

斎藤一人の絶対成功する千回の法則
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062118815/

ある広告人の告白[新版]
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903212033/

アイデアのつくり方
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484881047/

Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.

Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen -

und du bist nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen.

ICH BIN ich und DU BIST du -

und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schön,

wenn nicht, dann ist auch das gut so.

 

私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。

私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。

そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。

私は私。あなたはあなた。

でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。

たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。


フレデリック・パールズ「ゲシュタルトの祈り」
翻訳は http://www.ieji.org/archive/das-gestalt.html から。

 

早いもので、3月から通い始めた日本メンタルヘルス協会の心理学講座基礎コースも、あと2回で終了だ。

前回の講座は、「トラブルを解決する」

内容的には、カール・ロジャース、I messageと続いてきたものの続編にあたる、というもの。

この2つの講座で教わったこと、非常に中身が濃くて書けるようなものではないのだが(というか、ここの講座の内容は、毎回非常に濃い (^^; )、おもいきってざっくり要約してみると、およそこんな感じ。

カールロジャース: 相手の問題で相手が悩んでいるとき
・問題を抱えているのは相手
・相手の問題を相手の問題として対処する
・自分の問題として扱わない
・解決を導き出す力は相手にあるはずなので、それを引き出すようにする
・アドバイスするなんて、基本的にもってのほか

I message: 相手の行動で自分が影響を受けているとき
・問題を抱えているのは(例え人の行動の影響ではあるが、あくまでも)自分
・「自分にどういう環境的影響があり、自分はどうは困っているのか」ということを正直に伝える(そのとき、相手の行動を責めない)
ケース:子供が居間で大音量でステレオを鳴らしている。おかげで自分は本を読めない
悪いやり方:
・「うるさいから音を小さくしなさい」と言う
・「部屋に戻って勉強しなさい」と言う
良いやり方:
・「君がこうしてステレオを大音量で鳴らしていると、明日までに読まなくてはならないこの本を読むことができなくて、僕は大変なんだ」
→すると、相手の子供は、迷惑にならないような行動を自分で考えて(←これが大事。押しつけではない)実行してくれる

このあたりの考え方については、衛藤信之先生著「心時代の夜明け」、「上司の心理学」などで触れられているので、ご興味ある方はこちらを。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569559735/konesweb0f-22/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478710384/konesweb0f-22/


で、今回の講座は、そもそも価値観が対立していてどうしようもないというときどうするかという話。

つまり、
・夫婦で宗教が違う
・子供がタバコをやめない
・子供が家業を継がないと言い出した
・子供が親の意図に沿わない結婚をすると言い出した
・子供がアルカイダに入ると言い出した
などなどのケース。

いくつかの考え方、対処例が講義で出てきたのだが、いちばん最後に衛藤先生から出てきたのが、「最後は愛と祈りだ」という話だった。

価値観が対立している相手も一個の人格と見て、離別感を持ってその考えを尊重できるか。「そんなに言うのなら、見極めてこい。何かあったら戻ってこい」と言える度量があるか。

もしもそれがあるのであれば、一度出て行った人間も、戻りたいと思ったときに戻れるかもしれない。

衛藤先生自身、オウム真理教の離脱カウンセリングをしたとき、「疑問に思うこともあったけど、家を出るとき激しい言い合いになった挙げ句に飛び出してしまったから、もう戻れなかった。」という信者を何人も見てきたそうだ。

価値観の対立による衝突があったとき、自分自身の人間性、価値観も試される。

自分は相手が尊敬できるようなロールモデルになっているか。自分は口先ばかり、人には要求ばかりというような人間ではないか
その人に自分の持っている価値観を理解してもらいたいために、どこまでの準備ができるか。相手が身内だと思って、甘えたりはしていないか
自分の価値観の内容についてきちんと検証したのか。その価値観は、誰に植え付けられたものか。それは未来永劫正しいことなのか。
自分は、相手をどこまで信じることができるか。相手の人生を相手の人生として尊重できているか。

正直、これまでにメンヘルで受けてきた講座の中で、いちばん耳に痛いことが多く、考えさせられた講義だった。
いつもどおり大笑いしている時間も多かったが、自分の体験を思い出しながらじっと聴いている時間も多かった。

 

ひさしぶりに、講義の後、食事会に行った。

その席で、正面に座られた僕より年配のサラリーマン風の方から、最近枝廣淳子さんにお会いしたという話が出てきた。

で、「朝二時起きで、なんでもできる!」の冒頭で出てきた一編の詩を思い出した。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763194208/konesweb0f-22/

当時はゲシュタルトのことは知らないで読んでいたのだが、今思い出すに、あれは、ゲシュタルトの祈りだったのではないだろうか。なんか、同じような内容だった気がする。

自分は、自分の人生を生きているだろうか。
自分は、人の人生を尊重できているだろうか。
自分は、自分の人生に人から干渉してもらうことを期待しすぎていないだろうか。
自分は、親しい人を含めて自分のまわりの人と離別感を持てているだろうか。

食事会の後、自由が丘から渋谷に向かう帰りの東横線の車内で、そんなことについて、しばらく考えていた。

エリエスブックコンサルティング主催「出版戦略セミナー」に行ってきた。
http://eliesbook.co.jp/archives/57

ゲスト講師は勝間和代氏。

面白かったところは無数にあったのだが、1件だけ。
最後に話のあった、エリエス代表土井英司さん自身の書かれた書評を元にした「売れるコピー」の書き方。

土井さん的な売れるコピーのシナリオとは、このようなものだそう。

1. 認識に、「橋」をかける
2. 「何故その問題があなたに重要か」を語る
3. 「何故その問題の解決にこの商品が良いか」を語る
4. 「この商品にはその問題の解決策がてんこ盛りだ」ということを説明する
5. 「買っても損はないよ」と押す
6. 購入を迫る

具体的には、土井さんがAmazon時代に書いた「ユダヤ人大富豪の教え」の書評と、読売新聞の連載で書いた「地頭力を鍛える」の書評とを紹介して、構成についての説明があった。

「ユダヤ人大富豪の教え」の書評は、Amazonのサイトでいまでも読めます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479790764/

1. のステップ、「認識に橋をかける」というのは、言葉だけでは何のことか分かりにくいが、これは、平たく言うと、そのコピーを読む人のリテラシーで理解できる話から入ることを指すよう。
ある種、ウォンツ喚起というところか。

人は自分の知っているものしか買わないものだ。
ということで、ここでは、そのコピーを読む相手の中にあるもの(「ユダヤ人大富豪の教え」であれば、「偉大な人物のもとに弟子入りし、密度の濃いレッスンを受ければ、きっと人生は飛躍的に変化するかもしれない」という認識)を喚起することで、その人自身の課題とこれから提供する商品の関連性について説明するための準備を行っている。

余談半分ですが、土井さんは、『そんな認識を持ちながら、実際にそういう人に弟子入りせず、「わかってはいるけれどなかなか出会いがない」とか言っている人は、行動力のない人だ』という前提を立て (^^; 、読者の人物像をかなり想定してからこのコピーを書いたそう。

土井さんの提唱するコピーライティングのシナリオは、書評に限らず、ホームページで集客するためのコピーにも応用できそうだ、と、感じながら聴いていた。

勝間和代さんは、土井さんとの対談で登場。
書店でのリサーチの姿勢、編集者さんとのお付き合いの仕方、書評家、友人等との接し方、メディアへの登場の仕方など、非常にきめ細かく行っていることにやはり感心させられた。
それから、周囲への信頼というか、自分の範疇のことはする、そうでないことは任せるという姿勢が徹底していることにも注目させられた。

フォトリーディングのインストラクター研修でこの間まで10日間ほどミネソタに行っており、あまりの疲労に左腕が痺れて動かないのだそう。なので、昨日は自転車ではなく、別の交通手段で会場に来たとのこと。
効率化の専門家というラベリングがされている人だけに、ペルソナのために体を壊してしまわないか、心配になる。お大事にして欲しいものだ。

アンソニーロビンスの『人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4880861847/konesweb0f-22/ref=nosim

アンソニーロビンスの本。ページ数も少なく、さくさくと読めた。

内容的には、「一瞬で自分を変える法」や「一瞬で自分の夢をかなえる法」で読んだことの読み直しだったが、内容が簡潔になっているだけ、かえってエッセンスがすっきりと理解できた。

冒頭に、『「とりたてて目新しいことはないと思う」しかし、読んでくれた人にはある特別な効用がある。それは、すでに知っている内容でも、読みやすく使いやすいスタイルのこの本を読み直すことで、新しい見方が得られるということだ。また、わたしの本はこれが初めてだという人には、楽しい入門書となることを期待している。』
とあった。
アンソニー自体にとりたてて興味のない人にとってはあるいは軽くてインパクトのないどこにでもある成功本という印象かもしれない。僕にとっては、これまで読んだ本を高速で読み直したような感覚で非常に楽しめた。

ビリー・ジョエルのドサ周りしていたころの話がベースになった、「神の遅れは神の拒絶ではない」という言葉は特に印象に残った。

若いころの自分の体験から、アンソニーが「かつてのわたしは、ゴミの山から抜け出すために方向転換を繰り返し、何度も何度も目標設定をしなおす必要があった。肉体をシェイプアップすることや自信をつけることも含め、そうした目標のすべてに向かって頑張るなかで、わたしはとてつもなく重要なことに気がついた。それは、成功するかどうかはわたしがベストを尽くすかどうかにかかっている、それも、たまに頑張るのではなく、つねにベストを尽くすかどうかにかかっている、ということだ。」と書いている。
つねにベストをというのは簡単ではないが、25日の金曜日に受講した福島正伸先生の講演会で得られた気づきがあるので、なんとかできそうな気がしている。

福島先生講演会の感想については、また追ってアップするつもりだ。

それから、「人生を変えた贈り物」には、本に、問題解決のためのパワークエスチョンが書かれたしおりがついている。
持ち運びでいるようになっていて、相当使えそうだ。

 

jinsei_okurimono.jpgパワークエスチョンの応用例は、『一瞬で「自分の夢」を実現する法』にも出ているので、まだ読まれていない方は、「人生を変えた贈り物」の次に読んでみると良いかもしれない。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483795684X/konesweb0f-22/ref=nosim

僕自身は、とりあえず、PCであるソフトを起動するときには自動的にこれのメッセージが表示されるようにしてみた。
しばらく活用してみたい。

アンソニーロビンスの『人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4880861847/konesweb0f-22/ref=nosim

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